カンサンジュン(姜尚中)は、惚けたこと言うためのテレビ出演を止めて、勉強しなさい。

 2011年6月12日(日)テレビ朝日のニュース・フロンティアで、1970年の赤軍派ハイジャック事件を特集していた。たまたま、テレビ画面をみただけなので、特集の意図は判らない。当時の韓国当局の状態など全く判らなかったこと、例えばKIIAと管制塔の連携などの内幕を、取材させる人が出てきたからだろう。そのような意図も焦点も惚けた番組に、コメントしなければならないのは、難儀なことである。
 しかし、カンサンジュンは、政治学者という看板なのに、NHK日曜美術館のメインキャスターも平然とやっていた。ま、マルチタレントだ。そのカンサンジュン、ハイジャック事件のときは、大学2年生だったとか言っていた。そのいわば、同世代の青年が起こした事件について、「当時、高度経済成長の……パロディーですね……遅れてきた革命世代の……」と、意味不明のことを、例によってあの渋い声で、つぶやくように言っていた。 アナウンサーも「パロディー?」とどう返してよいのか、と言った風だった。姜も、当時学生なら、よど号ハイジャック事件だけが、いきなり起こったのではなく、世界的なベトナム反戦運動があって、全国的な全共闘運動があって、中国でも文化大革命があった感覚を覚えているだろう。2年あとには、連合赤軍の事件があったことも知っているだろう。 政治学者などの看板で、東大教授とか、ニュース番組のコメンテーターとかをしているのだったら、ハイジャック事件の前に、赤軍派のパンフレットは、塩見の思いつきの「国際根拠地建設」を掲載した。自国の帝国主義と戦うことで、世界の革命派と連帯できると思っていた多くの新左翼にとっては、国際根拠地などといって「官僚支配国家」に逃げ込む構想には、興醒めする思いだった筈だくらいは、判らないといけない。
 「パロディーだ」という言い方は、如何にも姜尚中的だ。というのは、よく判らないので、雰囲気で誤魔化すというやつだ。二重の誤魔化しだ。
 後藤謙次は、高沢皓司『宿命』の線上での事件の現実性を述べていた。
 姜が、テレビタレントとしてチャラチャラせず、もう少し、自分の職業についての自覚をもって、普通の勉強していたら、もう少しは、聞かせることが言えたであろうに。こんなことでは、姜は、もっと自分の責務を自覚すべきだ。