金子勝さん、言い方が粗暴に過ぎるのじゃないですか。

 金子勝さんが、今日(3月19日、2010年)、三賢人の一人として、ビデオで出演しておられたのは、スパモニでしたか。なんでも、今のような深刻な経済的情況は、好転する材料は、見当たらない。これは普通は戦争ということで逆転する、みたいな言い方をしていましたね。戦争が政策というのは、普通はおかしいですね。戦争は、種々の政策が壊れた結果でしょう。アメリカが例に挙がっていました。第一次大戦は、主にヨーロッパで、ヨーロッパの人間がやった戦争で、そのためにアメリカは途中まで物資を送るだけで、そのために、赤字国から黒字に劇的転換を果たしたわけでしょう。日本もそうですね。自分で、しかも自国がらみで戦争になったらしまいですよ。たくさんの犠牲者と廃墟のなかから出発するしかないわけでしょう。
 金子さんの言い方は、戦争が特効薬みたいな言い方に聞こえてしまいました。戦争も軍備も困りものなのでしょう。ワシントン会議からロンドン会議への軍縮交渉にしても、その間の不戦条約にしても、平和のためというよりは、経済的な事情がどうにもならないほど深刻だったのでしょう。戦争や軍備が経済を圧迫するわけで、現時点の日本でも、防衛費予算を社会福祉へ回せば、相当楽になるのは素人なら思うでしょう。これが、自壊的戦争となれば、破局の極でしょう。
 とにかく、朝の三賢人の一人として登場されたときの金子さん変でしたね。確かに、戦後日本の経済上昇のきっかけは、朝鮮戦争兵站地に日本列島がなったとは言われます。ベトナム戦争のときも近いですね。
 戦争当時者として、経済的復興に戦争が有効だった例を本当に提出できますか。