2012-01-01から1年間の記事一覧
(1) 年末の関西大学図書館で、積まれたままになっている関大生協『書評』第138号が目に付いた。相変わらず、関大文学部教授とかいう田中登が、「娯楽文学の楽しみ」を、陳腐なままで綴っている。阿久悠のことなど、多くの新聞などでみることができた評論家た…
一 かつて、関西大学図書館には、吉川直という名物職員がいた。哲学修士で、素養も研究の基礎もあるので、多くの人が、吉川さんを頼りにし、手ほどきも受けた。そのような、院生や、未熟なスタッフに対する手ほどきから、1978年には、『外国語人名について』…
総選挙の結果、安部と石破の記事や写真が、以前にまして大きくでるようになり、気分が滅入る毎日である。 それで、丸山真男が、 亡くなる前年の1995年のインタビューで言ったいたのを思い出した。1995年というのは、阪神淡路大震災の年、オウム真理教の事件…
(1)海上特攻 番組を見て、言いようが無かった。巨大戦艦大和は、国威発揚のためだけの浪費であったとか、出航後間もなく攻撃を受け沈んだということは聞かされていた。 しかし、「大和」の死への航行が意識した「特攻」(自殺)作戦だったとは、何とも言…
(1) たまたま、テレビに上祐史浩氏が映った。見たような顔だと思ってみていたら、やはり、元オウムのスポークスマンだった上祐だった。見ていると、時代劇の憎まれ役の代官のような辛坊とかいうアナウンサーが、己を弁えず、高圧的に罵っていた。この辛坊…
田中真紀子文部科学大臣が、新設不認可として話題になった三学園の発言には、教育的発想が一切みられない。これはどういうことだ。田中大臣の主張の正当性を担保するばかりである。この反応だけで、不認可!間違いなし。短大を4大にする……1人から、今までの2…
NHKニュースで、去年の県知事選挙の投票率が低かった埼玉で、小学6年生140人ほど集めて模擬選挙授業をしたというニュースがあった。とくに20代の投票率が低かったことなどから、選挙管理委員会も何かしないとと思ったらしい。選挙への関心が高まるような教育…
10月10日の毎日新聞によると、「東京維新の会」が、現行憲法を無効として戦前の大日本帝国憲法の復活を求める請願に、4日の都議会で賛成していたことが分かり、橋下代表が「ありえない」と苦言を呈し、今後の連携を見直す考えを示した、とある。毎日新聞は…
1.芝井敬司は、自らの文がナンセンスなのを省みているか。 先に芝井敬司がグローバリズム研究と称しているものがナンセンスだと言ったのは、芝井自身ががなぜ「グローバリズム」を問題にするのかが全く明確でないということである。「グローバリズムには、…
先に、「関大カイザーズ」と書いたが、「関西大学カイザース」と表記するようである。文学部(西洋史)教授の芝井敬司のことが気になっている。というのは、芝井は、2009年の野球部員3名の恐喝未遂事件に関連して副学長として記者会見をしている。つまり、野…
ここ数年、関西大学の一般入試の受験生の數は、そこそこ多かった。それは、関大だと受かるかも知れないと、勉強もそこそこの高校生が受験したからである。偏差値が高くなった同志社など受験勉強で力を付けておかないと一般入試では受からない。 それでも、多…
(1) ちくま文庫の新刊リストに谷沢永一『文豪たちの大喧嘩』が入っているのをみて訝しく思った。解説が鷲田小彌太であることもげんなりさせた。鷲田というのは、少しは有能な人だと思っていたからである。 「文庫」というのは、今は単なる廉価本も現れてはい…
ロンドンオリンピックの女子サッカーで、日本代表が準優勝となり、NHKは、14日(火)のスペシャルで、「なでしこジャパン、五輪初メダル獲得までの舞台裏」という番組を組んでいた。 もちろん、問題の焦点は、予選リーグで、南アフリカとドローになった試合…
一 バドミントン選手の無気力試合による失格 7月31日ロンドン五輪のバドミントン女子ダブルスの予選リーグで、故意に負けたとして、準決勝進出を決めていた4組8人の選手を、世界バドミントン連盟(BWF)は失格処分にした。 玉木正之は、今のような試合方式、…
一 危ない渡辺暢・井本義親の記事 記事というのは、今年(2012年)5月10日の毎日朝刊の26面のことである。随分古くなって、間延びしてしまった。しかし、見過ごしておくのはいけないと考えた。 大きな見出しの「国民目線の重視を」「証拠の評価の問題」「納…
(1) 関西大学法学部教授角田猛之のとんでもない言説をみた。とんでもないいわば「非法の論理」が、仮にも「法学部」を闊歩しているのである。法学部スタッフは、どうして放置していたのかと思うのである。卒業生としては、法学部スタッフの責任を、少しは問…
(1) 先に言及した角田の関西大学出版部刊の著書は、関西大学法学部の卒業生としては、あり得ない低劣なものであった。かつての法学部であれば、決して「あり得ない」ものだったからである。 1969年に法学部教授会、文学部教授会によって不信任された歴史的な…
(1) 角田の法文化学なるもの、もとはといえば、1983年に大阪大学法学部が田中茂樹を採用して法社会学といわず、比較法文化論という講座名のものが発足したことにも一つの契機はあるだろう。1974年に阿部謹也が『ハーメルンの笛吹き男 : 伝説とその世界』、19…
四 角田猛之の「神権天皇制」とは何か (『戦後日本の〈法文化の探求〉―法文化学構築にむけて―』関西大学出版部2010 )の問題 その3 (一) 関西大学出版部刊の角田著のまだはじめの部分しかみていない。はじめの部分で、さらに読み進めるのは困難になってき…
三 角田猛之『戦後日本の〈法文化の探求〉―法文化学構築にむけて―』(関西大学出版部2010)の問題 その2A 前節で、2010年刊の角田著を見てたじろいだのは、44年前の関西大学法学部の見識とプライドを思い出したからである。関西大学出版部の出版基準を疑い…
一 1969年7月7日朝、関西大学法学部教授会(中義勝学部長)中谷学長不信任決議文送付 昨日は、2012年7月7日だった。44年前の7月7日朝、関西大学法学部教授会(法学部長中義勝)は、中谷敬寿学長宛に不信任決議文を送付した。 1969年7月5日午前4時すぎ、本部…
テレ朝系木曜8時に再スタート(2012/07/05)の、お宮さん(渡瀬恒彦)まで登場するという予告があった「京都地検の女」2時間スペシャルは、拙かった。最後まで、見届けられなかった。 テーマが、検察批判になっているが、問題が分かっていないので脚本がぎこ…
4月26日、東京地裁は、小沢一郎に無罪判決を言い渡した。検察庁が証拠がないので起訴しなかった事件である。検察審査会の強制起訴なる、極めて不適切な合法手続きで裁判になった事件である。その検察審査会では、起訴するように活発に動いた愚劣な弁護士(吉…
一 橋瓜大三郎という東工大教授は、毎日新聞でも吉本隆明追悼の鼎談をしていたが、その鼎談でも、とりたてて記憶に残るような発言はしていない。中央公論の橋瓜の文の後に、橋瓜が『永遠の吉本隆明』なる著書を出版していたことが付記してある。 中央公論の…
一 吉本隆明追悼の企画がちらほら見ることができるようになった。 意外と、あまり面白くない。「吉本隆明論」は、吉本隆明が、「丸山真男論」を書いたときのようにはいかない。 ただ、とりあえず、吉本の共同幻想論の問題は、素朴な経済決定論批判の誤謬例と…
一 「綯う裁判員制度」の特集趣旨? 『書評』№132は、鈴木祥蔵追悼特集の前に、「綯う裁判員制度」という呪文の下に、「栽培員制度推進特集」を「綯って」いた。見当はずれの中北龍太郎弁護士の文は、ひとまず擱いて、那須彰・栗原宏武(当時)法科大学院両…
一 吉本隆明が、3月16日に亡くなって1週間経った。吉本の死は、東日本大震災発生後1年を待っていたかのような時期になった。吉本は、辺見庸との対談で、昭和天皇は「業」の強い人だった、竹内好も業の強い人だったとして、竹内の弔辞を読んでいた増田渉が…
石原千秋は、漱石『三四郎』についての同時代評として、いわば門人の小宮豊隆と森田草平の評を紹介するにあたって「…小説に限らず、何かを論じるときにはほとんどの場合オマージュでなければいいものはできない。批判的な姿勢で論じてなおかつみごとな評論に…
〈見出し〉 一 吉田永宏編集委員長は、故鈴木先生追悼「特集」を持ちかけて、それを№132 の「付録」にしたのか? 関大文学部(教育学)教授玉田勝郎は、その「付録案」を有り難く受けたのか? 二 巻頭の田中登(関大文学部教授)「私流文庫の楽しみ」の救い…
一 2012年になる今年も、2月26日が近づいてきた。2・26事件の日である。「昭和維新断行」を呼号する素朴な青年将校たちが兵を率いて首相官邸などを包囲攻撃し、斎藤内大臣、高橋蔵相、及び渡辺教育総監を殺害 鈴木貫太郎侍従長に瀕死の重傷を負わせ(首相岡…