2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

関西大学生協『書評』の惨状⑤ないしは罪状……№132にみる関西大学法科大学院教授・那須彰・栗原宏武(名誉教授)の法的リテラシー

一 「綯う裁判員制度」の特集趣旨? 『書評』№132は、鈴木祥蔵追悼特集の前に、「綯う裁判員制度」という呪文の下に、「栽培員制度推進特集」を「綯って」いた。見当はずれの中北龍太郎弁護士の文は、ひとまず擱いて、那須彰・栗原宏武(当時)法科大学院両…

吉本隆明が亡くなって一週間

一 吉本隆明が、3月16日に亡くなって1週間経った。吉本の死は、東日本大震災発生後1年を待っていたかのような時期になった。吉本は、辺見庸との対談で、昭和天皇は「業」の強い人だった、竹内好も業の強い人だったとして、竹内の弔辞を読んでいた増田渉が…

「オマージュ」と第55回読売文学賞

石原千秋は、漱石『三四郎』についての同時代評として、いわば門人の小宮豊隆と森田草平の評を紹介するにあたって「…小説に限らず、何かを論じるときにはほとんどの場合オマージュでなければいいものはできない。批判的な姿勢で論じてなおかつみごとな評論に…

関西大学生協『書評』の惨状④、あるいは罪状……故鈴木祥蔵先生に謝す

〈見出し〉 一 吉田永宏編集委員長は、故鈴木先生追悼「特集」を持ちかけて、それを№132 の「付録」にしたのか? 関大文学部(教育学)教授玉田勝郎は、その「付録案」を有り難く受けたのか? 二 巻頭の田中登(関大文学部教授)「私流文庫の楽しみ」の救い…