日テレ・YTV・11月25日(日)13:30からの番組「たかじんのそこまで言って委員会」辛坊治郎、津川雅彦、桂ざこば、宮崎哲弥、勝谷誠彦、加藤清隆、宮嶋茂樹、竹田恒泰、……ビョウキの日本

(1)
 たまたま、テレビに上祐史浩氏が映った。見たような顔だと思ってみていたら、やはり、元オウムのスポークスマンだった上祐だった。見ていると、時代劇の憎まれ役の代官のような辛坊とかいうアナウンサーが、己を弁えず、高圧的に罵っていた。この辛坊治郎とかいう男、少し相手が弱いと思うと嵩に掛かった態度をとる。これが、この男のスタイルらしい。自分の実力ではなく、日テレとかYTVといった放送会社の駒として猛々しい。宮嶋茂樹とか、竹田なんとかとか、勝谷某とかが、現在、ひかりの輪という団体を率いている上祐史浩氏を、お前は嘘つきだ(竹田)、とか、お前は、警察と取引しているだろう(勝谷)とか、人格を感覚だけで攻撃(宮嶋)していた。

(2)
 上祐氏が、オウムのその後を書いているという著書の印税を賠償に回しているということまで、勝谷などは、攻撃のネタにしている。それを免罪符にしているのではないか、というわけである。およそ、むちゃくちゃないちゃもん付けで、その印税など、何%かに過ぎないだろう!と攻撃するのである。著者が受け取る分としては、それしかないじゃないか。さすがの上祐も、訳の分からん罵倒には耐えるしかない。
 生のリンチを見る思いである。
 番組には島田裕巳有田芳生、西田公昭、金美齢もかり出されていた。桂ざこばは、わけもわからず、島田にも絡んでいた。島田は、至らなかったことも含め、誠実に答えようとしていた。上祐は、島田さんは自分たちが騙したので、島田には責任が無いといった。それは、教義とか、宗教活動の問題ではなく、プラントの問題なので、上祐は正確を期して言ったのである。
 ところが、そのリンチ集団は、論理も主張もなく、いじめまくるのである。
 上祐は、凄い、切れることもなく、答えるところは、答えて行く。そうすると、それが尚更に、辛坊とか勝谷、ざこば、宮嶋などの、イジメ集団 — なんと卑しい俳優の津川雅彦も混じっている — の興奮度を高めるのある。
 なんだ、学校のいじめって、問題にしているけど、ここでやっているじゃないか。
 こいつら(辛坊治郎津川雅彦桂ざこば宮崎哲弥勝谷誠彦、加藤清隆、宮嶋茂樹竹田恒泰のこと)、言っていて恥ずかしくないのか、と思う。全部を見たわけではないが、金美齢は、加担しているのを見なかった。さすがに、かつての辻本清美の天敵は、この破廉恥な愚劣な連中とは、少し違うのだろう。

(3)
 このような、負い目をもつ人に対する、卑劣ないじめは、新約聖書にも出てくる。姦淫したと女がリンチにあっているところへイエスが通りかかり、お前たちのうち、誰が攻撃できるのか、と言ったら、誰もいなくなったいう場面である。
 そうすると啓典の民は、既に幼少時に、このような卑劣なリンチは醜いものだということを、学習しているのではないか。もちろん、アメリカのクー・クラックス・クランにもみられる醜いリンチの例はあるだろう。しかし、それが、おおっぴらに、公開して、よいことのようになされることは無いだろう。
 あのような番組が、放映されること自体、日本は、なんと情けない社会なのか、と思わざるを得ない。金美齢も、なんともいえない気分だろう。
 学校のいじめの件数が問題になっているが、辛坊といい、勝谷といい、津川雅彦といい、宮嶋某といった連中や、読売テレビ日本テレビには、いじめなど悪いこととも思っていないのじゃないか。

(4)
 同じことは、裁判員裁判でもいえる。ほとんどの被告は、争っていないから、基本的には、裁判員は、裁判などしないのである。やることは、「本当に反省しているのか」と偉そうに言ってみて、佐藤幸治とかいう憲法学者流に言うと、自分が「統治者であることを意識」することだそうである。この佐藤幸治という憲法学者は、人権ということが判らない人のようである。
 「いじめ」といった悲惨なことは、中学などの状態が最も悲惨であるが、実は、日本中に延していて、それを、テレビや、裁判といった、本当は、合理的な思考や情報を提供しなければいけないところで、イジメを推進しているのである。
 本当に重篤状態のビョウキの日本である。