弁護士猪野亨さんのブログ

 札幌弁護士会所属弁護士の猪野亨さんが、最近の風潮、とくに裁判員制度に骨のある発言や行動をなさっていることを最近知りました。
 そして、去年(2009)12月16日には、裁判員制度実施凍結を求める集会 http://www.ac.auone-net.jp/~inolaw/saibannin-syuukai091216.html
を開催されたそうなのですが、これも知りませんでした。
 そこで、伊藤塾塾長・弁護士の伊藤真さん、札幌学院大学教授の清水雅彦さんがお話されたそうです。伊藤真さんのお話はどのようなものだったのでしょうか。
 「憲法の視点から、裁判員制度の問題点をわかりやすくお話頂き、参加者からも好評でした。」とあります。
 どのような問題点について話され、好評だったのか分かりません。というのは、伊藤さんは、猪野さんが非難される大出良知氏との対談で、裁判員制度について、問題を挙げながら、基本的に肯定的ととれる発言をなさっています。人々に、人を裁くことが出来る理由がない、というのは聖書(ヨハネによる福音書)にも記述があります。だから、正義のためには、厳格な手続が必要となるのです。裁判官はそのプロです。みんながよってたかってするものではありません。それはリンチです。「感情」を拠り所にする裁判員制度は、リンチです。裁判員制度は、リンチに参加する「義務」です。その間、被告人の人権は侵害され続いているのです。
 また、猪野亨さんが俎上にあげておられる誰かの発言に、陪審のことがありました。今、日本で行われている裁判員裁判のほとんどは、陪審制であれば、陪審裁判になりません。ほとんどの被告人が、有罪を認めているからです。裁判員は、有罪を認める被告人を嬲っているだけです。
 その虐め参加者にも似た裁判員経験者の感想に薄気味悪さを感じないのでしょうか。朝日とか毎日の新聞も気味悪いですね。危機的なのは、経営問題ではありません。