長島茂雄の国民栄誉賞は、実は松井秀喜国民栄誉賞のためのお飾り!!

一 いまどうして、国民栄誉賞
 安倍晋三松井秀喜国民栄誉賞を贈りたくて、そのために長島茂雄をお飾りにしたそうである。そうすることで、松井に辞退することができなくなってしまった。イチローは、まだ現役続行中ということを理由に断ったことは有名である、というより思い出す。福本豊も断っている。当時は、福本らしい理由付けが話題を呼んだ。そんなもの貰ったら吞み屋にいけなくなる、と全国紙には出たが、本当は立ち小便できなくなるだったそうである。松井の場合、引退したということと、長島の同時受賞ということが辞退を阻ませている。長島も、松井のお飾りとは失礼なことだが、失礼だという理由では断りにくいだろう。そうか、それで、長島の肉声の談話は聞けなかった筈だ。
 考えれば、安倍晋三は、二人の日本のスポーツ界を代表する人物に、極めて失礼な、不愉快なことを、下劣な政治的欲望のために強制したことになる。
 ねじめ正一は、自分の神様、長島茂雄様が、辱められたことを知っているか。松井のお飾りだぞ。

二 改めて、福本豊は偉い
 そんなもん、いらん!!ということだろう。福本言うたら、はしり回る、盗塁の数も、今と全然違う。いくら野村克也がキャッチャーをしていたとしてもである。パリーグのテレビ放送は少なかったが、たまに見ると、凄かった。福本があっという間に、ランナーとしてテレビ画面に入ってくるのである。つまり、すぐに二塁に来るのである。福本には記憶も記録もある。「国民栄誉賞」など福本には不必要だというわけだ。
 長島だって、記録は福本ほどでは無いが、国民的スポーツ・アイドルだった。「ミスター」だった。王には国民栄誉賞が必要だったかも知れないが、長島には不用だったのである。

三 安倍晋三に松井のことなど判るはずがない。
 甲子園での連続敬遠のことではないぞ、ホームランでも一塁まで全力疾走の印象は、ミスター並だ。しかし、バッティング・フォームは、掛布を彷彿させるのを知っているか。松井が当初希望していたのは、阪神タイガースだということも、みんな知っていた。サード掛布を手本にして育ったからだ。サード掛布の手本は、阪神のショート・ストップ藤田平だ。藤田平は、名手で牛若丸と呼ばれた吉田茂をセカンドへコンバートさせた高卒ルーキーだった。、
 安倍晋三は、野球選手松井秀喜が、そういう選手たちの系譜として活躍しているのを知らないだろう。ただ、松井に国民栄誉賞を出したいだけだろう。そのためには、いまなお多くの人が敬愛する長島茂雄を利用することも厭わない。
 このひとことでも、安倍晋三は、しかるべき地位につくような人物ではないということがわかった筈なのだが。
 金村が、アメリカでの活躍ということなら、野茂やろう、と言っていた。これは、多くの人々の同意を得たことであろう。しかし、野茂は、本当に野球が好きのようで、ぼろぼろになるまで野球をやっていて、小汚い政治の道具にしてくる隙を、ブローカーに与えなかったのである。

をせさとりあえず、の地金が出始めた、ということになる。昨シーズン限りで、プロ野球選手を辞める松井秀喜に、安倍晋三は、国民栄誉賞を出したかったらしい。そのために長島茂雄に受賞長島茂雄