猪瀬直樹って本当はアホなの? オリンピックのために汚染水対策をするポーズの安倍晋三もひどいのは判っているけど。

 猪瀬直樹東京都知事が、2020年のオリンピック開催を決めるIOC総会の開かれるブエノスアイレスで、福島第1原発の汚染水問題に関して「海外報道は風評的」だと現地で記者に語ったと毎日新聞9月6日の夕刊は伝えている。汚染水問題についての相次ぐ質問に答えたものである。
 記事は、

福島第1原発の汚染水問題について「事実関係で誇大に間違った形で(海外に)伝えられている」との認識を示した。そのうえで「風評的なものを取り除く。汚染のエリアは非常に狭いということを含めて、データは全部出されている」と説明した。

とある。
 猪瀬は危ないなあ、と思ったのは、オリンピックの開催との関係で言ったにしろ、「汚染のエリアは非常に狭い」と言っているところである。無視してもよいくらいのことである、言わんばかりである。それを殊更に騒ぐなと言っているようである。汚染のエリアが狭いか広いか、そんなことより、その地域の人にとっては全てだということが猪瀬は判らないことが怖い。
 TPP交渉に積極的な発言で目立ったのは、菅直人が「平成の開国」などと惚けたことを言ったことである。「安政の開国」で何が起こったかを知らないのある。全くの無知である。安政の開国で、ほとんど日本は崩壊しているのである。
 その菅もひどかったが、前原が、農業など、国の生産の何%ですか、そのために……といった発言をしていた。前原は、政治家としての資質は全く無いことを曝していた。
 猪瀬の今回の言い方は、前原の傲慢な言い方にそっくりである。
 取り除くのは、「風評的なもの」ではなく、その原因となるものである。風評は、それは風評だ!といくら叫んでも除くことは出来ないのである。
 汚染水は、増え続けているのは事実だろう。貯水タンクが並んでいる、どうするのかと思う。本当に現場で、危険と直面して苦慮されている方も、原因も見通しも見当がついている様に思えない。
 オリンピック開催で、いろいろ言われてから、国が積極的に関わる、と今更のように言うのは変なことで、原発は国策としてやって来たことだろう。菅元首相が国難だとか、脱原発だと言ったのは、当然の反応である。
 その菅を悪者のようにして、菅に罪をなすりつける、政治家同様に、日本のジャーナリズムも、猪瀬のことを批判できるような存在ではない。
 風評の問題だったら、どうして、今更のようの莫大な国費と準備してあたらないといけないのか。