お爺の岸信介を越えて戦犯になる……亡国宰相・安倍晋三の“夢”


 国民的異論の下での特定秘密保護法案のごり押し採決は、安倍晋三の母方の祖父岸信介を想起する人は多い。
 しかし、岸はもう少し学力もあれば、知的能力もあった筈だ。安倍晋三のあまりにも愚かな言行と嘘が、アジアの人々の日本への警戒感をたかめる一方、逆に、日本の怠惰な連中の支持をうけている。そのことがまた、アジアの人々の懸念するところとなる。そのアジアの人々の思いを逆撫でするというか、挑発するようなことを安倍晋三はした。岸信介なら絶対にしなかった筈だ。靖國参拝、つまり、安倍は戦犯の慰霊に赴いたのである。  このままいけば、安倍晋三は、自身が“戦犯”間違い無しのようである。かつて、かろうじて戦犯としての起訴を免れ巣鴨を出て来たときの岸信介のみすぼらしい姿を撮った写真は衝撃だった。安倍晋三は、れっきとした亡国の戦犯となることを夢想しているのだろうか。


 自民党は、そんなとても尋常とはいえない首相の政府の与党なのである。多くの自民党員は、心中おだやかである筈は無いだろう。「良し」と思う自民党政治家が多いとはとても想像し難い。それほどまでのあほうは少ないと思う。確かに、自民党には非常識な人が目立つ。それでも、普通の人もいるだろう。そんな人は、今、きちんと筋を通さないと禍根を遺すことになる。
 かつて、日本は、経済的に財政的に酷い状態のときに、どんどん大陸に侵略して行った。酷い状態だから、政府などに異を唱えることができなかったということだろう。今も良くないが、一時的に回復傾向のようなので、政府や党に異を唱えることが出来ないということなのだろうか。
 野中とか古賀といった強面の印象ある年配者が発言している、というより発言せざるを得ないと思っているとき、こんな、とても尋常とは思えない総理に何も言えないのは、政党とは言えない。分裂もできない自民党は政党たり得ない。


 中国の科学技術の進展はめざましい。福島の原発事故に際して、中国から災害用ロボット提供の申し出があって、日本政府が遠慮したという報道があった。中国の産業技術はまだまだだという印象があった。中国の月面探査機「嫦娥(じょうが)3号」が12月14日夜に月面着陸したというニュースがあった。これは、この快挙を支える、いろんな分野の力があることを表すものである。実際に中国は、何年か前のNHKスペシャルの『激動・中国』より問題は拡大しているのかも知れない。内陸と東の沿岸との格差とか、軍閥時代を想起する地域ボスのエゴとか、最近、衝撃だったニュースは、村ぐるみの麻薬ビジネスが摘発されたものであった。
 しかし、日本の教育や産業の構造変化みると、中国が前に進んでいるという印象をうける。
 安倍晋三橋下徹が教育について語るのをみると、いよいよダメだと思う。安倍が平気で“under cotroll”と嘘を付く。これは、安倍自身がデマゴーグなのか、台本がそうなのか、要するに、論理的な思考が出来ない安倍は「嘘」の自覚が無いのである。これが一番困る。問題は、現職の文科相である下村博文が、東電の現場の人が、安倍の嘘にたまらず「制御されているとは思われない」と真実を言ったことに対して、怒りを露わにしたことである。
 教育行政のトップのモラル・ハザードである。どうしてジャーナリストも政治家も問題にしないのか。私たちにでも判るとんでもないことである。政治家やジャーナリストの前では、驚くようなことがどんどん行われているに違いない。
 日本の教育がよくなる筈は無い。橋下徹は、教育に介入するのが好きで、どんどん大阪の教育を傷めている。買春を推奨する男が教育を口にするのかと思うが、まだ大阪市長をしている。これでは、大阪も日本もダメだと思う。