下村博文という男、国民にとって迷惑な男、教育にとって邪魔な男

 近代日本において、これほど低劣な教育関係の閣僚がいたかどうか。文部科学大臣だという下村博文のことである。
 これまた、劣悪な総理大臣として森某と一・二を争う安倍晋三が汚染水の処理もできない福島原発について、IOCの役員たちの前で「アンダー・コントロール」と大嘘を言った
 ひょっとしたら、「アンダー・コントロール」は誰かに教えてもらった台詞に過ぎなかったか、実態を知らなかっただけで、安倍は単なる無知にすぎなかったのかも知れない。
 本当に無知だったから、慌てて、完全装備で福島原発に行ったのかも知れない。大嘘を言ったという自覚は全く無いのかも知れない。本当は、とんでもないあほうなのかもしれない。あほうにしても大嘘つきにしても、そのような人物が総理大臣では困るのである。
 国が破滅するもとになる。
 安倍晋三はどうも分かっていない。あほうだと思って、安倍に仕込むとんでもない亡国の輩がとりまいている。やはり、IOCのプレゼンか何かで、東京オリンピックのときの歌を覚えていると言って、聞いたことも無い歌を歌い出した。あの破廉恥な厚顔さは怖いと思った。
 ところが、文部科学大臣だという下村博文は、福島原発の現場で命を掛けて作業している東電の技術者が「コントロールされているとは思えない」と悲鳴のように挙げた声に対して「首相と違うことを言うな」と怒った。
 下村は、文部科学大臣を辞職すべきだと思った。現場の実感とするところと違うことを首相が言ってはいけないのである。
 3月14日、その下村博文文部科学大臣は、沖縄県竹富町教育委員会に、叙述の危ない(読んでみれが、授業で使いにくいのが分かる)育鵬社の中学公民教科書を使うように是正要求した。
 下村博文は、テレビのインタビューで、竹富町教育委員会が現場の先生たちの意見を聞いて、戦後の理念の平和主義や、沖縄の米軍基地問題についての叙述が明らかに足りない育鵬社の教科書を採択しないことを「違法状態が続いている、法治国家として許容できないことだ」と言っていた。
 問題の一つに、八重山採択地区協議会がこの平和主義には危ない育鵬社の公民教科書を採択決定したことがある。これも不可解なことだが、そのうち分かるだろう。
 なんとも言いようがないのが、平和主義にとっては、いわば欠陥のある育鵬社の公民教科書を採択しないのが「違法状態だ」と言う下村博文の感覚である。無理にでも、その欠陥教科書を使わせるというのが「法治国家」という下村の認識である。
 下村博文は、法という言葉には、筋道とか正しいという意味があるのが判らないようである。文部化科学大臣としては、失格なのは当然ながら、政治家としての資質も全くない人物と言わざるを得ない。