ロンドン・オリンピック2012…… 無気力試合・卓球の日本チーム・柔道のジュリー 

一 バドミントン選手の無気力試合による失格 7月31日ロンドン五輪のバドミントン女子ダブルスの予選リーグで、故意に負けたとして、準決勝進出を決めていた4組8人の選手を、世界バドミントン連盟(BWF)は失格処分にした。 玉木正之は、今のような試合方式、…

毎日新聞記者の渡辺暢、井本義親は、自らの危機を認識しているか。

一 危ない渡辺暢・井本義親の記事 記事というのは、今年(2012年)5月10日の毎日朝刊の26面のことである。随分古くなって、間延びしてしまった。しかし、見過ごしておくのはいけないと考えた。 大きな見出しの「国民目線の重視を」「証拠の評価の問題」「納…

市川訓敏(関西大学図書館元館長)「巻頭感  書を求める切なる心 ―創立時の『講義録』に寄せて―」(『関西大学図書館フォーラム』 第12号‐2007),   角田猛之教授の言説に触れ――母校関西大学とりわけ法学部を思う⑤

(1) 関西大学法学部教授角田猛之のとんでもない言説をみた。とんでもないいわば「非法の論理」が、仮にも「法学部」を闊歩しているのである。法学部スタッフは、どうして放置していたのかと思うのである。卒業生としては、法学部スタッフの責任を、少しは問…

市川訓敏「追悼 石尾芳久先生を偲ぶ」『比較法史学会会報 第3号』(比較法史学会1993.12) / 吉田徳夫 「石尾芳久先生の死を悼む」(『部落解放闘争8号』(部落解放理論センター1993.2) ――母校関西大学とりわけ法学部を思う⑥

(1) 先に言及した角田の関西大学出版部刊の著書は、関西大学法学部の卒業生としては、あり得ない低劣なものであった。かつての法学部であれば、決して「あり得ない」ものだったからである。 1969年に法学部教授会、文学部教授会によって不信任された歴史的な…

角田猛之『戦後日本の〈法文化の探求〉―法文化学構築にむけて―』(関西大学出版部2010)の問題   その4 ――母校関西大学とりわけ法学部を思う④

(1) 角田の法文化学なるもの、もとはといえば、1983年に大阪大学法学部が田中茂樹を採用して法社会学といわず、比較法文化論という講座名のものが発足したことにも一つの契機はあるだろう。1974年に阿部謹也が『ハーメルンの笛吹き男 : 伝説とその世界』、19…

角田猛之の「神権天皇制」とは何か   (『戦後日本の〈法文化の探求〉―法文化学構築にむけて―』関西大学出版部2010)の問題  ―その3  ……母校関西大学とりわけ法学部を思う③

四 角田猛之の「神権天皇制」とは何か (『戦後日本の〈法文化の探求〉―法文化学構築にむけて―』関西大学出版部2010 )の問題 その3 (一) 関西大学出版部刊の角田著のまだはじめの部分しかみていない。はじめの部分で、さらに読み進めるのは困難になってき…

角田猛之『戦後日本の〈法文化の探求〉―法文化学構築にむけて―』(関西大学出版部2010)の問題 その2  ……母校関西大学とりわけ法学部を思う②

三 角田猛之『戦後日本の〈法文化の探求〉―法文化学構築にむけて―』(関西大学出版部2010)の問題 その2A 前節で、2010年刊の角田著を見てたじろいだのは、44年前の関西大学法学部の見識とプライドを思い出したからである。関西大学出版部の出版基準を疑い…

母校関西大学とりわけ法学部を思う

一 1969年7月7日朝、関西大学法学部教授会(中義勝学部長)中谷学長不信任決議文送付 昨日は、2012年7月7日だった。44年前の7月7日朝、関西大学法学部教授会(法学部長中義勝)は、中谷敬寿学長宛に不信任決議文を送付した。 1969年7月5日午前4時すぎ、本部…

「京都地検の女」2時間スペシャル(2012/07/05放映)の支離滅裂

テレ朝系木曜8時に再スタート(2012/07/05)の、お宮さん(渡瀬恒彦)まで登場するという予告があった「京都地検の女」2時間スペシャルは、拙かった。最後まで、見届けられなかった。 テーマが、検察批判になっているが、問題が分かっていないので脚本がぎこ…

NHK-NEWS-9大越健介、小沢無罪判決ニュースでも露呈したコメンテーター不適格 ジャーナリストなら、リンチ同然の検察審査会の強制起訴制度を問題にしろ

4月26日、東京地裁は、小沢一郎に無罪判決を言い渡した。検察庁が証拠がないので起訴しなかった事件である。検察審査会の強制起訴なる、極めて不適切な合法手続きで裁判になった事件である。その検察審査会では、起訴するように活発に動いた愚劣な弁護士(吉…

橋瓜大三郎の追悼文になっていない「マルクスVS.吉本隆明」(中央公論May2012)

一 橋瓜大三郎という東工大教授は、毎日新聞でも吉本隆明追悼の鼎談をしていたが、その鼎談でも、とりたてて記憶に残るような発言はしていない。中央公論の橋瓜の文の後に、橋瓜が『永遠の吉本隆明』なる著書を出版していたことが付記してある。 中央公論の…

吉本隆明的思考の一陥穽―吉本共同幻想論

一 吉本隆明追悼の企画がちらほら見ることができるようになった。 意外と、あまり面白くない。「吉本隆明論」は、吉本隆明が、「丸山真男論」を書いたときのようにはいかない。 ただ、とりあえず、吉本の共同幻想論の問題は、素朴な経済決定論批判の誤謬例と…

関西大学生協『書評』の惨状⑤ないしは罪状……№132にみる関西大学法科大学院教授・那須彰・栗原宏武(名誉教授)の法的リテラシー

一 「綯う裁判員制度」の特集趣旨? 『書評』№132は、鈴木祥蔵追悼特集の前に、「綯う裁判員制度」という呪文の下に、「栽培員制度推進特集」を「綯って」いた。見当はずれの中北龍太郎弁護士の文は、ひとまず擱いて、那須彰・栗原宏武(当時)法科大学院両…

吉本隆明が亡くなって一週間

一 吉本隆明が、3月16日に亡くなって1週間経った。吉本の死は、東日本大震災発生後1年を待っていたかのような時期になった。吉本は、辺見庸との対談で、昭和天皇は「業」の強い人だった、竹内好も業の強い人だったとして、竹内の弔辞を読んでいた増田渉が…

「オマージュ」と第55回読売文学賞

石原千秋は、漱石『三四郎』についての同時代評として、いわば門人の小宮豊隆と森田草平の評を紹介するにあたって「…小説に限らず、何かを論じるときにはほとんどの場合オマージュでなければいいものはできない。批判的な姿勢で論じてなおかつみごとな評論に…

関西大学生協『書評』の惨状④、あるいは罪状……故鈴木祥蔵先生に謝す

〈見出し〉 一 吉田永宏編集委員長は、故鈴木先生追悼「特集」を持ちかけて、それを№132 の「付録」にしたのか? 関大文学部(教育学)教授玉田勝郎は、その「付録案」を有り難く受けたのか? 二 巻頭の田中登(関大文学部教授)「私流文庫の楽しみ」の救い…

2・26に思う…永井和による筒井清忠『昭和期日本の構造』(有斐閣1984年)の書評(『富山大学教養部紀要』19-1、1986)

一 2012年になる今年も、2月26日が近づいてきた。2・26事件の日である。「昭和維新断行」を呼号する素朴な青年将校たちが兵を率いて首相官邸などを包囲攻撃し、斎藤内大臣、高橋蔵相、及び渡辺教育総監を殺害 鈴木貫太郎侍従長に瀕死の重傷を負わせ(首相岡…

小椋孝士の吉田著書評メタ書評・補足―駄目なものは駄目、それどころか……

小椋孝士が吉田徳夫『部落問題の歴史的展開』の書評で「国法違反」がキーワードだと書いていることについて、先般、なんのこっちゃと書いた。ちょっとしたメモのつもりだったが、「小椋孝士」で検索すれが、すぐに目に入ってくることに気が付いた。つまり、…

小椋孝士による吉田徳夫『部落問題の歴史的展開』(プレアデス出版2009)の書評 (関西大学人権問題研究室室報 第44号 2010.1.10)

故木村洋二の愚劣な文章を№123に掲載していた関大生協『書評』編集委員長の吉田永宏は、そのころ関西大学人権問題研究室室長だったと思うが、その人権問題研究室室報№44に、吉田徳夫『部落問題の歴史的展開』の書評があることに気が付いた。 いま吉田の著書…

「庶民感覚で判断を」の不気味さ……毎日新聞のバックナンバー

日本国家主義者たちの朝日新聞批判には、決して与したくないが、朝日新聞の「民意」煽りは、日本のジャーナリズムが根本的な未熟さを、未だに克服できていないという情けない状態である。 前に、鳥越俊太郎が、朝日新聞9月19日朝刊の社説で批判の的になって…

「教育はビジネス」という勘違いが生まれる理由

内田樹神戸女学院大教授(当時)と平松邦夫大阪市長(当時)の「『教育はビジネス』という勘違いがクレーマー親を生む」という対談があったのは、2011年1月のことだったようであるから、1年前のことになる。内田樹の言うことは、ときどき感心しないが、「教…

関西大学生活協同組合『書評』の惨状③ 関西大学人権問題研究室元室長 吉田永宏に質す

一 木村愚門「愛される権利」(関大生協『書評』№123、2005/4)にあらわれた『書評』の問題 木村愚門こと関西大学社会学部教授木村洋二の文は、とても不愉快な文だ。なぜなのだろうか。 木村の文には、はっきりと、悪質なデマもある。これは勿論不愉快だ。こ…

関西大学生活協同組合『書評』の惨状② ―『書評』編集委員長吉田永宏に質す

一 木村愚門「山桜の蔭に」(『書評』№121) 『書評』№121(2004/4)に、社会学部教授だとする木村愚門なる人物の「山桜の蔭に」とする文が掲載されている。不快感から、なかなか読み進めない文である。 木村の文は、「少年Aについて、事件直後に学生にたず…

関西大学生活協同組合『書評』の惨状 番外② ― 谷沢永一の「文芸評論研究」(とくに鴎外)についての論評……渡部晋太郎「図書館資料紹介」に関連して…

さきに見た山口昌男対談集『知のルビコンを越えて』(人文書院1987)にある谷沢永一は、とても研究者とはいえない。「知のルビコン」などという言い方は、なにがしかの専門領域を想定するが故の、ルビコン(境界)という趣旨だろう。谷沢は、入学したての学…

大塚信一『山口昌男の手紙−文化人類学者と編集者の四十年』(トランスビュー)2007-8 』……「評伝・山口昌男」大塚版

一 もう4年前に出ていた本のようだが、最近、ブログか何かで、本書は、四方田の『先生とわたし』の大塚版だとか「悪口」が出ているのを見るまで知らなかった。また、「60年代、70年代の残党て、メッチャ、キショイんだよっ。」(高山宏)などというのがあっ…

谷沢永一の浅い底、抑鬱の理由  ―関大生協『書評』№136 渡部晋太郎「図書館資料紹介(24)」にふれて思うこと

一 谷沢永一の学問的業績 谷沢が亡くなったのは、今年2011年の3月ことだったようだ。そういえば、新聞で、訃報をみたような気もする、その程度である。それほど、何の感慨もない。5月ごろ、谷沢をしのぶ会のポスターを見たことがある。なぜ今の時期なのかと…

関西大学生活協同組合『書評』の惨状① ― 君は、このおぞましさを直視できるか。

関大生協『書評』の惨状①の内容見出し 一 「ゆらぐ色模様」……過剰な装飾のオカルト風呪文……「先生、できました」と言ってい る、若くない編集者 二 関西大学文学部(国文学)教授田中登の悲惨 ―「私流文庫・新書の楽しみ」のナンセンス― ……正統な古典の読み…

2011年の文化勲章受賞者三谷太一郎は、デマゴーグか、それとも単に惚けただけか。

一 三谷太一郎は何を言っているのか 2011年の文化勲章受章者の一人が三谷太一郎である。2005年に文化功労者だったようである。文科系では、例えば山口昌男が80歳で文化功労者だから、75歳で文化勲章は若いように思う。そう思ってみると、もう一人若いのがい…

久木良太朝日新聞記者・吉田繁実弁護士、素人どころか、………

朝日新聞の久木良太記者とか吉田繁実弁護士は、法的基礎教養については、大いに怪しいが、単なる「素人」ではなく、うさんくさいゴロの類、いわば「玄人」だったとは、知らなかった。なにげなく、インターネットで検索すると、知らなかったことがたくさん出…

吉田繁実弁護士の見当違い、吉田氏、実は素人じゃないのか?

朝日新聞2011月10月5日の34面に 「素人判断批判、見当違い」小沢氏起訴 検察審同席の弁護士 という見出しの記事がある。検察審査会に法的な助言をするために同席した吉田繁実弁護士への取材記事である。 司法制度問題に限らないが、この間の朝日新聞の記事は…